【車の買い替え】知っておきたい節約のつぼ

こんにちは、「家計の総合医。ぐっすり眠れる家計運用コンサルタント」の内田英子です。

先日ガスの請求書が届き、来月から値上げするとの記載がありました。
ウクライナ情勢に影響を受け、
様々なエネルギー価格が上がっています。
わが家のガスはプロパンガスですが、
都市ガスにしてもプロパンガスでも、
エネルギー価格の影響を受ける仕組みになっています。
そのため直近のウクライナ情勢に影響を受けての
エネルギー価格高騰による値上がりのようです。

そして、その他にもガソリン代や食料品、電気代など、
近ごろの暮らしの中で
値上がりを体感するものは少なくありません。

しかし、忘れてはいけないのは、
ウクライナ情勢が緊迫する以前から
すでに物価上昇は始まっていた、ということでしょう。

日本は今賃金がなかなか上がらない中、
物価が上がる状況にあります。
一時的な物価上昇と考えず、
継続する物価上昇に負けない強い家計を
しっかりと作るタイミングといえるのではないでしょうか。

 

強い家計を作るために大切なことは、
まずは現状の家計をしり、
無理のない家計のやりくりを日々続けること。

無理のない家計のやりくりを続けていくにあたり、
車の買い替えやこどもの教育費などの
まとまったお金が必要となるライフイベントを乗り越えていくこともまた、必要です。

そこで、今回のブログでは
物価上昇に負けない家計づくりの第一弾として、
地方に住む方にとっては欠かせないライフイベントの一つである
「車の買い替え」をテーマに
家計の総合医の視点から
ぜひ知っておきたい節約ポイントを3つご紹介します。

【 1 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつぼ①購入時の代行手数料
【 2 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつぼ②環境性能
【 3 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつほ③維持費などのランニングコスト
【 4 】まとめ

【 1 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつぼ①
購入時の代行手数料

皆さんは直近では自動車をいつ購入されましたか?

自動車は一つの資産と見なされるため、
中古・新車に関わらず、
自動車を購入する際にはさまざまな手続きが必要になっています。

例えば車の登録や名義変更、車庫証明、税金の納付など。

これまでは、これらのご自身で行う場合は
陸運局や警察署、地方局などに足を運び手続きをする手間がありました。
そのため、販売事業者に代行手数料を支払い、
それらの手続きを委託されるかたも少なからずいらっしゃったことでしょう。

わが家も例にもれず
5年前に自動車を購入した際にはすべてディーラーさんへお任せしました。

しかし、15年ほど前からこれらの自動車購入時に必要な諸手続が
徐々にオンライン化され、
自宅で手続きを一括してできるようになっていることを
ご存じでしょうか?

自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)といって、
まずは東京都など限られた地域で導入され、
現在は多くの自治体で
利用できるようになっています。

愛媛県でも3年前から利用できるようになっているんですよ。

例えば愛媛県内では
OSSを利用して以下の3つの手続きができるそうです。

愛媛県内の所轄警察署等で行う「自動車保管場所証明の申請」

愛媛運輸支局で行う「自動車の検査・登録の申請」

愛媛県中予地方局課税課(運輸支局駐在)で行う「自動車税(環境性能割・種別割)の申告・納付」

参考:愛媛県HP内「自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)について」 https://www.pref.ehime.jp/h10500/oss/oss.html

「自動車保管場所証明」とは車庫証明のことですね。
「自動車の検査・登録」は例えば以下のようなものがあります。

新車新規登録、中古車新規登録、移転登録、変更登録、一時抹消登録、永久抹消登録、移転一時抹消登録、移転永久抹消登録、変更一時抹消登録、継続検査

 つまり、中古・新車に関わらず購入・売却の際に必要な
自動車の登録手続きや車検の際に必要な継続手続きが可能ということですね。

愛媛県中予地方局課税課(運輸支局駐在)で行う「自動車税(環境性能割・種別割)の申告・納付」とは、
購入時に支払う自動車税の支払い手続きです。

自動車税は自動車を保有している間支払う税金です。
自動車購入時には購入月の翌月から3月までの自動車税を月割りで支払いますが、
翌年以降は納付書が来て支払うことになります。
OSSでできるのは、
初回購入時の自動車税の支払いということですね。

一方OSSを利用するにあたっては、
必要書類と同時に、
マイナンバーカードやICカードリーダ、一定のWindowsOS搭載のパソコンやスキャナー、
もしくはスマホ、
インターネット環境、
インターネットバンキングへの登録などの
準備を整える必要があるとされています。

日頃インターネット環境に慣れていない方にとっては
心理的なハードルが高いかもしれません。

特にICカードリーダーは
ご自身で確定申告をされる方でなければもっていない場合も多く、
OSSがいくら便利といっても
まず用意することがめんどくさいと思ってしまうのが本音でしょう。

しかし、ご自宅にICカードリーダを用意しなくとも、
マイナンバーカードとスマホがあれば実は事足り、
かつ必要な書類も減らせる場合があります。

必要な書類は手続きによって異なりますが、
印鑑証明はマイナンバーカードの利用によって不要とすることができます。
また、スマホとマイナンバーカードの利用によって
スキャナーやICカードリーダーを使わずとも申請できます。

つまりマイナンバーカードとスマホがあれば、
ICカードリーダーを用意するまでもなく、
自宅PCでご自身で手続きを終えることができるのです。
(※マイナポータルAPアプリやスキャンアプリなどのインストールは必要です。)

ちなみに、ICカードリーダを購入するとしてもかかるのは数千円で
一部の電子マネーのチャージもできます。
自動車を購入時に車庫証明や自動車の登録を委託すれば
一般的には1.3万円から5万円程度必要ですが、
OSSによって自分で行えば
手続きに必要な費用は3000円程度に節約できます。

これらの状況を照らし合わせると、
多少の面倒臭さはありますが、
マイナンバーカードとPCとスマホをすでにもたれており、
普通車の購入を検討中の方のであれば、
次回の購入時からは十分に検討の余地があるのではないでしょうか。

※OSS手続きは軽自動車は不可など、車両によっては利用できない場合もあります。
※お住まいの市町村やPC環境によっては利用できない場合もあります。

以下のwebページなども参考にしながら、予め確認しましょう。

OSSのサービス対象地域検索:
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/beginner/jouken/service-area/index.html#table2

OSSのPC環境の確認:
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/beginner/jizen-junbi/index.html

【 2 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつぼ②
環境性能

税制改正により2019年10月以降、自動車取得税が廃止され、
「環境性能割」が導入されました。
自動車の購入時に税金を支払う必要がある、
という点では変わらないのですが、
自動車の環境性能によって購入時の税金額が変わる仕組みに変更されています。

支払う税金額は取得価格に税率を掛けて計算しますが、
高い環境性能を満たした自動車であれば
高価格のものであっても低い税率が適用され、
場合によっては非課税となります。

つまり、環境性能の高い自動車は
中古・新車・価格に関わらず
購入時の税金負担を軽減できるということですね。

(出典:総務省・地方税共同機構「自動車の税金税制改正ガイド」より)

近頃では普通車だけではなく軽自動車の価格も上がっています。
環境性能を満たした車は燃費がいい場合も多いです。
一方で半導体不足によって新車の納車遅れが続く可能性もあります。
世界的なガソリン車廃止の流れもあります。
近々自動車の買替えを検討されるのであれば、
中古車を含め環境性能を主なものさしとした
自動車の選択肢が現実的なものとなりそうですね。

【 3 】〔車の買替え〕知っておきたい節約のつぼ③
維持費などのランニングコスト

すでに自動車をお持ちの方であればご存じでしょう。
自動車を保有するにあたってはランニングコストがかかります。

ガソリン給油はもちろん、
車検などの点検費用や修繕費用、自動車税や自賠責・自動車保険料など
さまざまなお金が必要で、それらのランニングコストを計算すれば、
1台あたり毎年10万円を超える場合は珍しくありません。

一方、これらのランニングコストは
ご自身が選ぶ車種等によっては負担が増減します。

そのため、自動車購入の前には、
本当に持ち続けることができるのかな、
といった視点をもって検討することも必要でしょう。

ところで、税制改正により2019年10月以降に登録した自動車に関しては
毎年支払う自動車税額は見直され、
以降排気量に応じて負担が軽減されています。

(出典:総務省・地方税共同機構「自動車の税金税制改正ガイド」より)

つまり、今から新しく買替えた場合は
毎年の税金負担は減らせる場合が多いということですね。

しかし、自動車税の負担額が減っている反面、
今はお住まいの地域によってはカーシェアやレンタカーなどのサービスもあり、
ネットスーパーや宅配サービスが充実している場合もあります。

自動車の用途にもよるでしょうが、
保有せずとも用を済ますことができ、
ドライブで気分転換したい場合は好みの自動車を借りて乗るということも可能でしょう。

その他のランニングコストや
最近のこれらの様々なサービスと照らし合わせれば
もしあなたが今自動車を長く2台持ちされているなら、
買替えとともに、使い勝手のいい1台に絞るというのも
十分に現実的な選択肢とできる場合もあるかもしれませんね。

【 4 】まとめ

自動車は購入・維持するに当たりまとまったお金が必要なものですが、
地方に住んでいると自動車は生活するにあたってなくてはならないもの、
と言う場合も多いですね。

また、車の運転が気分転換となり、暮らしを豊かにできる側面もあります。

ところで、今回のブログでは保有することを前提に、
自動車を買替える際の節約ポイントを3つご紹介しました。

もしかしたら、これらの節約ポイントを押さえていても、
場合によっては買替えの際節約できた金額はあなたの期待よりも小さかった、
といった場合もあるかもしれません。

しかし賃金はなかなか上がらないのに物価が上がる現代においては、
小さな金額であっても、
あなたの家計の物価上昇への耐性を高めて、
物価の上昇にまけない家計づくりの土台固めにつながる
貴重なチャンスとなります。

ぜひ、できるけれど小さな金額だから面倒くさい、とやめてしまうのではなく、
前向きに資産形成に活かしていただきたいと思います。

きっとこれらの経験をこれからの暮らしの糧とすることもできることでしょう。

家計のこれからに不安を感じたらご相談ください。

あなたとご家族が一日も長く健やかに安心して暮らせるよう、

総合的で長期的な視点に基づく
ファイナンシャルプラニングと
心を耕す生活設計で応援しています。

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