【お金の流れを整える】学校では教えてくれない。 18歳から知っておきたい口座管理のつぼ

2022.7.27更新

こんにちは、家計の総合医。
ぐっすり眠れる家計運用コンサルタントの内田英子です。

4月から成人年齢が18歳になりました。
それに伴いこれまでは保護者の同意が必要だったものでも
さまざまな契約を本人のみでできるようになっています。
例えば携帯電話の契約や一人暮らしの部屋の賃貸契約、
クレジットカードの作成やローン契約など。

子ども名義の銀行等の口座も本人の意思で開設でき、
原則として本人が管理することになります。

口座はいわばお金の通り道です。
作れるからといって増やしすぎてしまうとお金の管理が難しくなります。
そして大人になっても案外その取扱いに
もやもやされている方も多いように思います。

そこで、今回のブログでは18歳から知っておきたい
お金の流れを整える口座管理のつぼについて3つ挙げ、
家計の総合医の視点で解説します。

新成人の方を対象として書きますが、
すでに大人になっている方でもお役立ていただけると思います。

改めて、押さえておきたい基本的な内容として
日々の家計管理の参考とされてください。

【 1 】口座の役割は2つにわける。
【 2 】口座は複数あってOK
【 3 】取引履歴はまめにチェック。
【 4 】まとめ

【 1 】口座の役割は2つにわける。

銀行口座は、まず役割を2つに分け、振り分けましょう。
分ける役割は以下の通りです。

1.生活用口座
2.つみたて用口座

生活用口座では日常生活を営むにあたって
必要な給料の受取やさまざまな支払いを行います。
銀行口座にもさまざまな種類がありますが、
日々お金の出し入れが発生するため、
普通預(貯)金口座を利用するのが適切でしょう。
つみたて口座では将来必要となる結婚などまとまった金額が必要となる支出や
緊急生活費のつみたてを行います。
さまざまな金融機関がありますが、どのような目的のつみたてであっても
一定期間引き出さないことが想定されるため、
金利のよさや手数料の安さを優先するといいでしょう。
オンラインでの手続きを多く利用する場合は、セキュリティ対策の充実度も大切です。

例えば総合口座を持っている場合なら、
積立定期預金などに手数料不要で自動振替できる場合もありますし、
銀行によればスマホの生体認証を利用できる場合もあります。

ちなみに、ATMや銀行の店舗が近くに複数あり、
お財布代わりに利用できると方もいらっしゃることと思いますが、
銀行口座からお金を引き出す回数はできれば月に1回か2回までなど、
回数を少なくする意識をもっておきましょう。

理由は2つ。
1つ目の理由はATM利用手数料の負担で残高の目減りを防ぐため。
2つ目の理由は思わぬ借入の発生を防ぐためです。

口座からお金を引き出す際は、平日の9時から17時までなど、
無料で引き出しできる時間帯を制限し、
それ以外の時間帯では時間外手数料がかかるのが一般的です。
お金はさまさざまな生活シーンで必要となります。
銀行口座にお金を預けていると利息もつきますが、
今や受け取れる利息は年0.001%程度で100万円預け入れてやっと10円程度になるもの。
銀行口座をお財布代わりにしていると利用の仕方によっては
時間外手数料負担がかさみ、
利息を加味しても残高を目減りさせる可能性があります。
また、案外知られていませんが、銀行口座には普通口座と総合口座があります。
定期預金等のつみたてを合わせて行える総合口座では、
普通預金口座の残高が不足していても、
定期預金口座内に残高があれば自動的に貸付けが行われ、
引き出しや支払いが可能となります。
つまり、突然本意ではない借金ができる可能性があるのです。
もちろんその場合は元金の返済と同時に
普通預金の20~50倍程度の利息の支払いも発生します。
スムーズなつみたての仕組みをつくるためにも、
まずはお手元の銀行口座がどちらの種類なのか、確認しましょう。

【 2 】口座は複数あってOK

口座は役割別に2つに分けることは前述しましたが、
役割は同じでも細かいお金の目的や使い道は異なるといった場合もあることでしょう。
例えば生活用口座であれば、
キャッシュレス決済への振替にあてるお金とそのままお買い物に使うお金があるでしょう。
その場合はプリペイド式のQRコード決済やデビットカード決済口座への入金や
電子マネーへのチャージを行う振替用と、
支払い用に分けて持つとお金の流れがわかりやすくなりますから、
生活用口座として2つもつといいでしょう。
振替用口座利用にあたっては、毎月の予算設定が必要となるため、
家計管理の意識も高まります。

また、つみたて用口座も目的別に口座を分けておくといいでしょう。
例えば結婚資金や旅行資金、自動車の買替え資金や緊急生活資金などです。
こうすることでつみたての目的意識をもちやすくなり、
モチベーションも維持しやすくなるでしょう。

ただし、口座は複数あってもいいですが、
クレジットカードはできる限り複数持たないようにしましょう。

クレジットカードは後払いのいわば”つけ払い”であり、借金と同意です。
支払い回数も分割できるため、お金が足りなくても使えます。
その結果予算が守れず、ご自身の使えるお金を錯覚してしまい、
最悪借金が膨らむ可能性もあります。
もちろんクレジットカード作成の際には審査がありますので、
支払い能力によっては作成できない場合もありますが、
作成できた場合は、さまざまな“自由”が待っています。

クレジットカードにより持てる自由も
ご自身の信用に裏付けされています。
信用とは約束を守ることであり契約は守るべき約束です。

着実に返済歴を積みながら自分で信用を積み重ねることができなければ
ご自身の信用は毀損します。
その結果将来スマホを契約できなかったり、
住宅ローンを組めなくなったりする可能性もあるのです。

とはいえ、クレジットカード決済によるおトクさも気になるところでしょう。
もしもクレジットカードを利用する場合は、
まずは毎月のスマホ料金などの固定支出の決済用として厳選した1枚から始めてみましょう。

※カードによっては作成当初から自動でリボ払いになっているものもあります。
リボ払いは毎月1万円や2万円など、
利用残高がいくらであっても毎月の支払額が定額となる支払い方法です。
利用の仕方によっては利息がふくらみ元金がまったく減らないといった事態も考えられます。
作成時には説明書等をよく読み契約しましょう。

【 3 】取引履歴はまめにチェック。

生活用口座については特に取引履歴を週に1回などまめにチェックするようにしましょう。
紙の通帳であれば記帳すれば取引履歴を知ることができますし、
ウェブ明細の口座の場合はスマホやパソコンで照会できます。
家計簿アプリと連動させていれば、複数の口座の同時照会も可能でしょう。

まめに取引履歴をチェックしたい理由は3つあります。
1つ目は、不正利用に早くに気づくため。
2つ目は、年間手数料の負担を避けるため。
3つ目は、ご自身のお金の使い方を振り返るため。

順に解説します。

1.不正利用に早くに気づくため。

様々なキャッシュレス決済の普及が進み便利になったとはいえ、
キャッシュレスだからこそ陥る可能性のある不正利用のトラブルもなお多く発生しています。
特にクレジットカードは後払いのため、
まめに引落金額や明細を確認しておかないと
不正利用に気づくことすらできないかもしれません。
プリペイド・デビット・クレジットいずれの決済方法も
不正利用のセーフティネットはもちろん用意されていますが、
利用にあたっては申告期限を設けています。
気づくことが遅ければセーフティネットの利用もできない場合があるのです。

2.年間手数料の負担を避けるため。

最近では通帳もペーパーレス化が進む一方で銀行等金融機関の収益構造の変化などから
記帳が年に1回も行われない銀行口座には年間手数料がかかったり、
新規通帳発行時に発行手数料がかかる金融機関も登場しています。

記帳が困難で取引履歴をまめにチェックできない状況の
銀行口座は将来的にランニングコストが発生する可能性が考えられます。
紙の通帳を発行しないなら問題ありませんが、
紙の通帳を発行する場合は
通帳で取引履歴をまめに確認できるかという点も意識しておきましょう。

3.ご自身のお金の使い方を振り返るため。

生活用口座とつみたて用口座にわけることができたら、
生活用口座内の利用履歴を振り返ることで
ご自身のお金の使い方も振り返ることができるようになります。

収入の範囲で生活できているか。予算は守れているか。

残高はうそをつきません。
毎月のルーティンとして組み入れることで
なんとなく抱えていたお金の使い方の不安が解消されることもあるでしょう。

自立した家計のためには当たり前のようですが、
時に難しい場合もあることでしょう。

無理のない範囲で構いません。
ぜひ意識することから始めてみてください。

【 4 】まとめ

お金の流れを整える銀行口座管理のつぼについて解説しました。

成人年齢の引き下げと同時に高校での金融教育が始まったといっても、
学校では教えてもらえないお金の知識はたくさんあります。
身近な生活のためのお金であっても、案外その関わりは広く、
一歩使い方を掛け違えてしまったら今だけでなく
あなたの未来の暮らしに影響を与えるものも存在します。

収入の範囲で暮らし、将来のためにつみたてをするという習慣は
自立した生活を生涯営むにあたっては基本的なことですが、
残念ながらどんな方も意識しないでは身に付きません。
大人になったからこそ難易度が上がる場合もあります。

しかし、そういった習慣をできるだけ自然に
日頃の生活に組み込むことができれば、
いつからでも無理なく続けていくことができるでしょう。

だからこそ、まずは銀行口座から振り返って、
扱うお金の範囲が小さいうちからお金の流れを整えてみてくださいね。

きっとその経験はあなたにとってかけがえのない財産となることでしょう。

でも、もしもおひとりでは不安だな、難しいなと思ったら、
できるだけ早めにプロの力に頼っていただきたいと思います。

個人的にはお金の不安は決して恥ずかしいことではなく、
あなたが丁寧にご自身の人生に向き合おうとされているという証なのだととらえています。

あなたとご家族が一日も長く健やかに安心して暮らせるよう、
総合的で長期的な視点に基づくファイナンシャルプラニングと
心を耕す生活設計で応援しています。

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