こんにちは。見つける、ツクル。
家計の総合医。ファイナンシャルプランナーの内田英子です。
毎日厳しい暑さの日が続いています。
子どもたちが夏休みに入ったものの、外に出ると危険も感じられるお天気ですから、
どうしても家の中で過ごす時間が多くなってしまっている、という方は多いのではないでしょうか。
先日のブログで、大手電力会社の提供する規制料金が値上げになったことをとり上げました。
https://fplabo-happyfamily.com/2023/06/14/blog20230614/
自由料金のプランも規制料金のプランも値上がりとなった今、
在宅時間が増えて、電気料金が気になってきた、という方も多いことでしょう。
一方、節約はしんどくなってしまっては続きませんから、
効果の見込めそうなところから手をつけるのが成功のポイントです。
今回のブログでは夏場に消費電力の高い家電TOP3を採り上げ、
それぞれの消費電力を減らし電気代を節約へとつなげるポイントについて解説します。
1.夏場に消費電力の高い家電TOP3は?
2.家電別節約のポイント
3.まとめ
電気代は家庭での消費電力量に応じて増減します。
夏場に電力を消費する家電にはどのようなものがあるのでしょうか。
夏場に家庭が消費する電力の平均的な内訳は以下のようになっています。
(出典:経済産業省省エネポータルサイトよりhttps://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section)
消費電力の多い家電のTOP3は1.エアコン、2.冷蔵庫、3.照明となっており、
電力消費量のおよそ62%を占めています。
エアコンは多くの方が納得の結果なのではないでしょうか。
個人的には3番目に照明がランクインしていることが意外な結果でした。
ちなみに、冬場の家庭での電力消費量の内訳は以下のようになっています。
TOP3の顔ぶれは夏場と同じですね。
給湯の占める割合が増えるものの、TOP3の家電によっておよそ57%を占めています。
エアコン、冷蔵庫、照明を節約することで、1年を通じた電気代の節約が期待できそうです。
電気代を節約するには、まずは電力消費量を少なくすることから。
夏場の消費電力のTOP3を占めるエアコン、冷蔵庫、照明について、節電のポイントをご紹介します。
エアコンの電気代を節約するポイントは、ずばり温度と広さと時間です。
例えば外気温31度の時、温度設定を27度から28度に変更すると、30.24kWhの電力を省くことができ、夏場の電気代はトータル940円程度節約できます。
(2.2kWのエアコンを1日9時間利用する場合。)
また、エアコンは、サイズによって消費電力が違うのも知っておきたいポイント。
以下のとおり、冷房能力は12の区分があり、冷やせるエリアが広いほど、消費電力は大きくなります。
(出典:経済産業省「統一省エネラベルが変わりました」https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/touitsu_shoenelabel/ )
部屋の大きさに合ったエアコンを選んだり、一人で過ごすときは広い部屋ではなく、
小さめの部屋で涼むことで電気代を節約することができます。
エアコンの使用電力を抑えるためには使用時間を短くすることもポイント。
ただし、エアコンが最も電力を消費するのは、設定温度に到達するまでの間です。
ちょっとした外出なら、エアコンをこまめに切らない方が消費電力は抑えられます。
冷蔵庫の電気代節約のポイントは、熱と温度と整理整頓。
冷蔵庫は「熱」が苦手なため、気温の高いところに置くと余計な電力を消費してしまいます。
直射日光の当たるところや、オーブンやガスコンロ、給湯器など熱を発する機器からは離しておきましょう。
また、熱いものを冷やしたいときも、粗熱をとってから冷蔵庫内に入れるようにすると消費電力を抑えられます。
整理整頓して容量に対し半分程度の量にキープすると年間1400円程度節約できます。
整理整頓していれば、温度設定も変えられるかもしれません。
周囲温度22度の時、設定温度を「強」から「中」にかえると、年間1920円程度節約できます。
最近の冷蔵庫は省エネ性能が上がっているため、買替えによる節約も選択肢の一つです。
10年前の冷蔵庫と比べると年間電気代が6000円程度安くなるとの試算もあります。
出典:(一財)家電製品協会『スマートライフおすすめBOOK2023』
省エネ性能は特に容量の大きな冷蔵庫に改良が目立っています。
(出典:経済産業省『家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬2017』)
詰め込みすぎによる消費電力アップを避けるためにも、
世帯人数や買い置き等も考慮した適切な容量を決めて冷蔵庫の大きさを選ぶようにしましょう。
照明の電気代の節約ポイントはLEDと目的に応じた利用。
照明には白熱電球と蛍光灯、LEDランプがありますが、消費電力が最も抑えられるのはLEDランプです。
蛍光灯も白熱灯に比べると消費電力はおさえられますが、LEDに軍配が上がります。
(出典:経済産業省『家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬2017』)
LEDランプのいいところはすぐに明るくなるところ。目的にあわせて設置すれば、無駄な光を減らすことができます。中にはひかりが全方向に広がるものもあります。目的に応じて選びましょう。
夏に消費電力のかさみがちな3つの家電と節電のポイントについて解説しました。
電気代の高騰が続きますが、電気は暮らしにかかせないもの。
使わないわけにはいけません。今なら政府による電気料金の支援策もありますが、9月には終わります。
今のうちに無理なく節電できる方法を実践しながら、まずはこの夏を乗り切っていきましょう。