【電気代見直し】電力会社切り替えで不利益を被らないためのチェックポイント

2022.4.21更新

こんにちは、家計の総合医。
ぐっすり眠れる家計運用コンサルタントの内田英子です。

 

電気小売の自由化が徐々に拡大し、四国地方でも
さまざまな電力会社が選べるようになってきました。

しかしそんな中、電力会社切り替えに伴う、さまざまな消費者トラブルも発生、
燃料価格高騰の影響を受けた新電力会社の倒産やサービス停止のニュースも相次いでいます。

そして、電力会社を自由に選べるといっても電力会社やそのプランにはさまざまなものがあり、

おトクな切り替えを実現するにあたっては注意点もあります。

 

そこで、今回のブログでは物価上昇に負けない家計づくり第二弾として
電力会社切り替えによる電気代の見直しについて取り上げます。
先日第一弾としてこちらの記事を書きましたが、続く第二弾です。
【車の買い替え】知っておきたい節約のつぼ

 

電力会社切り替えの流れを紹介しながら
不利益を被らないためのチェックポイントについて
家計の総合医の視点で解説します。

【 1 】電力会社切り替えのきほん
【 2 】電力会社切り替えのステップと不利益を被らないチェックポイント
【 3 】まとめ

【 1 】電力会社切り替えのきほん

わたしたちは電力会社から電気の提供を受け、
日頃の暮らしの中で利用しています。
電気はもはや暮らしにおいて欠かせないものとなっています。
それゆえに電気料金の見直しに踏み切りたいものの、
電力会社を切り替えることに
不安を抱えているかたもいらっしゃることでしょう。
そこで、まずは電力会社が切り替えできるようになった背景や
電力会社切り替えのきほんについて解説していきます。

わたしたちは日頃のくらしの中でさまざまな動力源として電気を利用していますね。
電気はもちろん太陽光発電などによって、
ご自宅でも作ることは出来ますが、
多くの場合、電力会社などから調達してきた電気を利用しています。

電力会社を切り替えるとは、平たく言えば
電気を買い付けるお店を変更する、ということです。
現在、太陽光発電をはじめ水力発電や火力発電、風力発電や地熱発電など
さまざまな電気をつくる技術の開発が進められており、
電力会社から提供される電力は原子力発電によるものだけではありません。
しかし、つくられた電力を安定的に各利用者に送るしくみを守る、
「送配電」の役割は変わらず四国電力など各地域の電力会社が担っています。

※図は経済産業省資源エネルギー庁HP内「電力供給の仕組み」より抜粋。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/electricity_liberalization/supply/

 

これまでは送配電を担っている各地域の電力会社が
直接電気を各利用者に提供していましたが、
2000年以降大規模工場やデパート、オフィスビルを皮切りに電力小売り自由化がスタート。
電気を買い付ける事業者を選ぶことができる利用者の裾野が徐々に拡大し、
2016年以降はわたしたちが家庭で使う電気も
買い付け先の事業者を選べるようになったのです。

利用者が電気を買い付ける事業者は、
言うなれば送配電部門が守ってくれている電気を安定的に供給するしくみの中で、
まとめて電気を仕入れて、小売りする事業者です。

ですから、わたしたち電気の利用者は電気を買い付ける事業者を切り替えることで
提供される電力の質や安定性が変わるという不利益を被ることはないのです。

 

【 2 】電力会社切り替えのステップと不利益を被らないチェックポイント

電力会社を切り替えたいと思ったら、どのようにすればよいのでしょうか?
5つのステップに分け、注意点とともに解説します。


(※図は著者作成。無断転載・コピーを禁じます。)

1.電力会社をリサーチ

 電力小売り自由化されたといっても、
ご利用の地域によって利用できる電力会社は異なります。
そこで、お住まいの地域で利用できる電力会社にはどのようなところがあるのか、
まずはリサーチすることから始めましょう。

訪問販売で電力の切り替えを進められることもあるかと思いますが、
できれば複数の電力会社を比較することをおすすめします。

ちなみに、複数の電力会社の比較にあたっては、
比較サイトを利用すると便利です。

例えば以下のようなサイトがあります。

・エネチェンジ

・価格.com

比較サイトを利用すると、
ご自身が利用できる電力会社が一目で確認することができる一方で、
どのような会社で信頼できる事業者なのか、
ということはわかりません。

最近は、ウクライナ情勢の急変などの影響を受け、
エネルギー価格が急騰、電力小売りから
撤退したり倒産してしまう新電力会社も出てきています。

万が一電力会社が撤退・倒産した場合も、
送配電をになう地域の電力会社が代わって電気を供給してくれますから、
利用者が急に電気を使えなくなることはありませんが、
不利益を被らないとも限りません。

ですから、事業者を選ぶ際にはこれまでの電力供給事業の実績や
財務状況などにも目を配り、慎重に検討することをおすすめします。

 

2.電気料金を比較する。

ある程度電力会社がリサーチできたら、
実際の電気料金はいくらくらいになりそうなのか、
シミュレーションをして比較していきましょう。
電気料金の比較においても、前述のような比較サイトを利用すると便利ですが、
比較サイトでのシミュレーションにおいては注意点もあります。
基本的に毎月の電気代は使用量や単価に応じて決まります。
そして使用量は季節や生活の変化によっても変わります。
よく使う月もあれば、使わない月も出てきます。

そのため、一年間のうちの1月の使用量や電気代のみを入力した簡易シミュレーションでは
あてにならない結果を招く可能性もあります。
電気料金シミュレーションの際には
1年分の電気の使用量を入力して詳細に行いましょう。

 

また、電力会社切り替えによって、
さまざまな特典を提供する電力会社も多いですが、
はじめに節約できる金額が大きくても、
特典を受けた結果、初めに節約できる金額が大きくなっている、
という場合もあります。
特に単身世帯など毎月の電気使用量の少ない家庭では、
電力会社を切り替えても
電気代は安くならない可能性もあります。
電気代は毎月支払いが発生します。

あとからこんなはずじゃなかったとならないためには、
初めにもらえる特典だけではなく、
毎月の電気料金はどれくらい、どのように安くなりそうなのか、
詳細を確認することも必要です。

ちなみに、電力会社の中にはポイントサービスを導入しているところもあります。

例えばENEOSでんきはTポイント、コスモでんきはdポイント、
ソフトバンクでんきはPaypayポイント、TERASELでんきは楽天ポイントなど。

ポイントサービスはできる限り厳選した方が効率的です。
ポイントで選ぶのは本末転倒ですが、
せっかくならポイントサービスにも注目しましょう。


3.
契約内容を理解、申込

切り替えたい電力会社が決まったら、契約内容を確認しましょう。

重要事項説明書や約款もあらかじめ確認し、
契約内容をできる限り理解するよう心がけましょう。

とはいえ、文字がたくさん書かれてある書類を見るのは億劫ですよね。
そこで、重要事項説明書と約款をチェックするにあたり
押さえておきたいポイントを5つご紹介します。

・契約手数料・解約手数料

両方不要という電力会社も多いですが、
中には契約手数料や解約手数料がかかるところもあります。
予め確認しましょう。

・請求書発行手数料

多くの場合、毎月の紙の請求書の発行については、手数料がかかります。
紙の請求書を希望する場合にはあらかじめ金額について確認しましょう。

・電気の市場価格から電気料金への影響

 「新電力」と言われる会社にはさまざまな電力会社があります。
中には少ないですが、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に連動して
電気料金プランの単価が決まる「市場連動型プラン」を採用する会社もあります。
毎月の電気代が取引価格の影響を受け大きく変わることを望まないのであれば、
ご自身が申し込むプランの内容も改めて確認しておきましょう。

・燃料費高騰の場合の対応。

市場連動型プランを採用しない会社でも、
中には約款で「燃料費高騰等当社に大きな影響を与える場合には、約款内容を変更する可能性もある」
といった文言を含み、燃料費高騰の際には電気料金が上がる可能性を
示唆しているところもあります。

約款というと分厚い冊子を想像されるかもしれませんが、
電気契約の約款はそれほどボリュームはありません。
値上がりには強い抵抗があるようであれば、
デジタル文書ではワード検索なども活用しながら、
予めしっかりと内容を確認しておきましょう。

・クーリングオフ

基本的にインターネットで申し込んだ場合にはクーリングオフは使えませんが、
訪問販売の場合は、クーリングオフについて確認することが大切です。

訪問販売において、販売者はクーリングオフについて購入者に伝える義務があります。

もしも訪問販売で電力会社の切り替えを申し込んだのに、
クーリングオフの説明を受けていなかったり、
契約書面に記載がない場合は、本当に信頼できる販売者なのか
消費生活センターの相談窓口などを利用しながら、再考しましょう。

4. スマートメーターの設置

切り替え先の電力会社への申し込みが終わったら、
現在契約している地域の電力会社から交換作業の工事予定日の連絡が入ります。
ただし、すでにスマートメーターが設置されている場合、連絡はありません。
また。スマートメーターへの交換には、原則費用はかかりませんが、
メーター交換に伴う工事に費用がかかる場合があるようです。
交換時に15分程度の停電がある場合もあります。
気になる場合は、四国電力など地域の電力会社に確認しましょう。

 

5. 切り替え先での電気利用開始

切り替え先での電気利用開始は2か月程度かかる場合もあります。
契約更新を機に切り替えを行う予定であれば、
予め契約内容を確認しておきましょう。
電力会社の切り替え日は、契約ごとに異なります。

 

【 3 】まとめ

電力会社切り替えのきほんとステップ、注意点について解説しました。

電気は暮らしに身近でかつ欠かせないサービスです。
電力会社切り替えによってさまざまなメリットが想定される一方で、
継続利用を前提とし、毎月の利用を見込むものだからこそ、
契約にあたってはしっかりと確認したいポイントも確かにあります。

こまごまとした契約内容の違いをどうやって比較したらいいのかわからない、
契約内容にもやもやするなど、
気になることがありましたらお気軽にお声かけ下さい。

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