初めてのつみたて投資に関するコンサルテーションの流れ(当オフィスの場合)

つみたて投資を始めてみたいけれどなんだか怖い
勉強しようと思って本も買ったけど、難しくてよくわからなかった
投資未経験から始めたものの、不安でいっぱい

当オフィスではこのようなお悩みをもたれているご相談者様に対して、以下のような流れでコンサルテーションを進めさせていただいております。

ご参考ください。

まずは持続可能なつみたて拠出額を診断

当オフィスでは多くの場合、つみたて投資のアドバイスを提供する際はライフプランシミュレーションを行い、
拠出しつづけられる金額を診断することから始めています。

ライフプランシミュレーションでは、現在の家計収支から資産・負債額を土台に、ご相談者様のお考えとご希望をもとに今後の状況を予測して織り込んだこれからの家計の見通しを数字でまとめたキャッシュフロー表を作成します。

キャッシュフロー表を作成すれば、つみたて投資を始めたこれからの家計の予想図が一目瞭然でわかるようになります。
つみたて投資の実践にあたっては例えば20年といった長い期間中、拠出を続けられることが重要ですね。
ライフプランシミュレーションを行うことによって、今希望しているつみたて額を実践した場合、
例えば今後の支出が増えるタイミングでも取り崩しが発生することなく長期で拠出を続けられそうか、といったことが予測できるようになります。

暮らしのお金と分けて、今後拠出を続けられそうである見通しがついたら、
ご自身でも目の前の暮らしにつみたて投資によるリスクは大きく影響しなさそうであると判断できるでしょう。

投資をする際の原則として、ゆとり資金をあてる、といったことが挙げられますが、日々変わる生活の中、つみたて投資における「ゆとり資金」を見える化できるのがキャッシュフロー表だと考えています。

リスクがあることは包み隠さない

つみたて投資の相談をしたいと思ったら、やはりつみたて投資の商品を購入できる金融機関に相談に行く、というのが今の一般的な選択肢でしょうか。
当オフィスは金融商品を売らず、芯の強い家計づくりを重視したコンサルティングサービスを提供する小規模な事業者です。
だからこそ、つみたて投資についてあえて当オフィスにご相談いただく方には、以下のような隠された本意があるだろうと想定しています。

・つみたて投資がいいというのは売る人の都合のいい話なのではないのか。生活者の視点でしりたい。
・表面的な易しいリスクの説明ではちっとも腑に落ちない。自分の場合に当てはめて想像できる情報を教えて欲しい。

こういった想定を踏まえ、当オフィスでは拠出できる金額がわかったら、株式投資のリスクについて包み隠さずお話することを心がけています。


例えばリーマンショックの際、インデックスであっても米国株式を含む先進国株式は50%超落ち込みました。
日本株式は、それほどでもありませんでしたが50%近く下落しています。
こういったお話は個人的には証券会社で個別株式等の販売に携わっている場合は、お客様に聞かれたらお答えする、といった程度だったと思いますが、家計の総合医として独立してつみたて投資のアドバイスをさせていただく場合には、必ずお伝えするようにしています。


とはいえ、資産ごとに想定されるリスクを超えて落ち込むケースは確率にすればおよそ15%程度です。
期待リターンを含む投資の基本的な知識のレクチャーを行いつつも、リスクを怖がり過ぎないために、FIWAのつみたてインディくんをはじめとするシミュレーションを活用し、万が一の対応方法例もあわせてお伝えしています。
最終的に当オフィスオリジナルの「わたしの投資信託自由研究シート」を作成し見る目を養い、
「わたしの投資方針書」と題したご自身の投資へのお考えをまとめた資料を作成できることを目標としています。

家計づくりをサポートする

拠出可能額の診断とリスクについてのレクチャーが終わったら、次は管理しやすい家計づくりをサポートしていきます。
なぜなら、キャッシュフロー表で示すのはこのような家計の状況であればつみたて投資の掛金を拠出しつづけられますよ、というあくまで予想図に過ぎないためです。
また、つみたて投資は多くの方の場合少額ですから、将来のためにした方がいいとはいっても、したからといって将来の暮らしが劇的によくなるものでもないでしょう。

家計の実態が伴っていなければ、キャッシュフロー表は一気に机上の空論へと成り果てます。

だからこそ、日頃家計管理に不安を抱えている方には特に、できる限りそういった想定に近づけられるように家計を整える見直しと、管理しやすい家計をつくるアドバイスもあわせて行っていきます。

ご本人の希望を叶えられると思われる目標とするキャッシュフロー表をつくることができれば、毎年のやりくり目標もわかるため、とても心強いツールとなります。
(当初の想定とは大きく変化する事柄があった場合には見直しが必要となります。)